現代では様々なサーフボードが世に出回っています。
今流行のスポンジボードからミッドレングスにハイドロフォイルやSUPまで多種多様なボードがあります。
そんなサーフボードは、どうやって作られていると思いますか。
さらっとサーフボード制作工程
1. ブランクスカット(サーフボードの素材) 2. シェイプ 3. グラッシング 4. サンディング
他にも細かな工程はありますがざっくりとこんな感じです。
ハンドシェイプとは?
ハンドシェイプはシェイパーがブランクスを手に取り、革を剥ぎシェイプに使う道具だけを使い1から削り上げていきます。
要は100%ハンドメイドになります。
昔はこのみんなこのスタイルでした。
職人の経験や知識を用い己の手の感触を頼りにサーフボードを形作っていきます美しいアウトラインを描きます。
職人技です。
現代では1から最後まで手で削れるシェイパーは時代と共に少なくなってきているといいます。
マシンシェイプとは?
マシンシェイプとはブランクスをシェイピングマシンに入れ、サイズやリッター数入力しポチっとスタートボタンを押せば70%ぐらいをマシンが削ってくれます。残りの30%ぐらいをシェイパーが微調整していき100%に仕上げていきます。
今では更にテクノロジーが進歩し90%ぐらいまでシェイプしてくれるシェイプマシンまであるそうです。
近い将来シェイパーという職人はいなくなるとも囁かれていますが、サーフボードのもモデルやデザインを考えるサーフボードデザイナーに時代の流れと主になっていくでしょう。
結局どっちがいいの?
この答えは何のボードかによって変わっていくかと思います。
ハイパフォーマンスサーフボードやショートボードならマシンシェイプが良いと思います。
なぜ?
マシンシェイプ高性能な機械によって寸分の狂いもなく削られます。
ハイパフォーマンスサーフボードは各サーフブランド達が試合でも使えるように開発している、よりスピードを求め、よりターンの鋭さを求めて開発されている、いわばF1の車のようなものです。
それ故により精密に設計されています。
試合で使用するボードが片方のレールが少し削り過ぎてしまった、では使い物になりません。(ほとんどそんな事はないですが)
ですがハンドシェイプは人間が手で削ります。
職人とはいえ、多少の誤差が生じます。
人の手です。当たり前です。
職人なのでかなりのクオリティーですが、マシンより正確に同じクオリティーものを量産できます。
モデルの性能を最大まで引き出してくれるよう、サイズ通りに精密に同じものを毎日 削り上げてくれるのです。
これがマシンシェイプの最大のメリットと言えるでしょう。
じゃあハンドシェイプはダメ?
だからといってハンドシェイプがダメなわけではありません。
シングルフィンやツインフィンなどミッドレングス系のサーフボードにはハンドシェイプが良いと言えます。
えっ?精密じゃないのに?と思うかもしれませんが、ハンドシェイプにおいてそれは味となります。
ツインフィンやミッドレングス系のボードはハイパフォーマンスとは違いクルーズを楽しむためのボードです。
そこまでターンの鋭さを求めていないのです。
シェイパーが丹精を込め自身の知識と経験を元に余分なブランクスを削り落としていく。
まさに芸術品なのです。
やはり人の手で作ったモノには愛着が湧きます。
壊れてもリペアし何年も乗り込んで、自分に馴染んでいき、サーフィンライフにおいて手放せない一本になっていきます。
まとめ
モノにはそれぞれ合った作られ方がありますが、サーフボードも種類やモデルによって作られ方に得意、不得意があるのかなと感じます。
昔ながらの職人が減ってきているのは寂しい事です。
時代の流れと共に機械によって出来る事が増え将来的にはマシンでサーフボードを最初から最後まで作れるようになる 未来はもうすぐそこまで来ていますが、人の手によってしか出せない温かみや味みたいなものは、やはり人にしか作り出せないモノであってほしいですね。