サーフィンをしているとどんなに大事にサーフボードを扱っていても壊してしまう日がかならず来る。
それがサーフィン後やサーフィン以外の場面ならまだいいが、これからサーフィンしようと海に入る前に見つけてしまった時の絶望感を味わった人を少なくないだろう。
今回はそんな時に便利なサンキュアを紹介します。
サーフボードの破損を見つけたらそのまま海に入ってはいけない理由
さぁいざ海に入ろうとした時サーフボードが壊れているのを発見した、又は入る直前に壊してしまった。
そんな時はそのまま海には入ってはいけません。
サーフボードは外側の硬い部分(レジン)の中にブランクスという素材が入っています。
このブランクスはPUポリウレタン製で形成されており、傷口から水が侵入するとブランクスが水を吸ってしまいます。
水を吸ってしまうとサーフボードが重くなり、水が抜けなくなってしまい、そこから腐敗などしてサーフボードにとっては致命傷となってしまいます。
他の種類のブランクスでEPSやXPSの水を吸いづらい素材もありますが、サーフボードは基本的には水を吸ってメリットになる事はありません。
サンキュアとは?
「サンキュア」とは紫外線硬化型ポリエステルレジンです。
何それ?となると思いますが。
心配は要りません。
要するにサーフボードの外側の硬い部分の固まる前の状態のジェルみたいなイメージです。
サーフボードが壊れてしまうと、傷口は割れていたり、穴が空いてしまったりの状態だと思いますが。
その傷口や穴を「サンキュア」のジェルで埋めていきます。
それだけでサーフボードを簡易的に修理する事ができるのが「サンキュア」です。
サンキュアの特徴
この「サンキュア」の最大の特徴は紫外線で固まる事です。
いざ海に入る時に破損を発見しても、15分程度で簡易修理が可能になります。
さらに「サンキュア」にはガラスクロスという素材が一緒に練り込まれています。このガラスクロスが練り込まれている事により強度が出て破損箇所がまた壊れるのを防ぎます。
傷口に「サンキュア」を塗り15分程度太陽の下に置いておけば硬化してくれるので、サーフボードの破損を見つけたから、仲間がサーフィンしているのを指を加えて待つという最悪の状態を回避できるのです。
サンキュア使用の用途として基本的にはある程度の小さな傷にしか向いていません。
フィンカップが浮いてしまっている破損やフォームが広い範囲で出てしまっている破損の場合はリペアに出すことをオススメします。
注意!! サンキュア2タイプ種類ある
サンキュアには2種類のタイプがあります。
- PUポリウレタンサーフボード用
- エポキシレジン(EPSサーフボード用)
ここで注意が必要なのが、EPSフォームのサーフボードはフォーム自体が熱に弱く、硬化する時に熱を発するPUポリウレタン用のサンキュアを使用してしまうとフォームが熱により溶けてしまいます。
今では両方に使える万能タイプも発売されていますので、用途に合わせて間違って購入しないよう気をつけましょう。
もう一つ注意点としては、サンキュアは紫外線に反応して硬化が始まる為、サンキュアを使用する時は必ず日陰で行うようにして下さい。
まとめ
「サンキュア」はサーフィンには欠かせないアイテムの一つです。
大切なサーフボードを長く使うためにも一つは持っておいて損はないです。
値段も1000円程度なので購入し車に入れておくのも良いかもしれません。